他者の視点で物事を考える心のはたらきを指す。およそ4～5歳頃に獲得することができるとされている。幼児が心の理論を獲得しているかを調べる際には「サリーとアン課題」が用いられる。具体的には、サリーとアンが同じ部屋にいる状態で、サリーがボールをカゴの中に入れて立ち去った際に、アンがボールをカゴから箱に移してしまう。その後、サリーが帰ってきたときに、サリーはカゴと箱どちらからボールを取り出そうとするかを問う課題である。