「HOT-2000-BIOSIGNALS」を使った計測シーンのご紹介

2021.06.10
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製品紹介

「HOT-2000-BIOSIGNALS」は脳活動に加え、さまざまな生体信号をマルチモダルにて同時に計測するシステムです。
前額部の血流量変化をリアルタイムに計測できるHOT-2000と多種の生体信号(筋電、皮膚電位、心電他)を計測できるBiosignals Explorerの計測データを、1つのアプリでリアルタイム取得することが可能です。
今回は、「HOT-2000-BIOSIGNALS」を使用しての日常的環境での計測の例として、ゲームをしている際の脳活動と皮膚電位を計測してみました。

計測時の課題

スマートフォンにて「テトリス」を実施していただく課題とし、前額部の脳活動と皮膚電位の計測を行いました。なお、約1週間前から事前に操作に慣れていただくように練習いただきました。
脳活動は「テトリス」実施時の認知負荷、皮膚電位はストレスレベルをみることを目的としました。

計測準備(皮膚電位)

今回はスマートフォンを操作していただくため、利き手の逆側に電極パッドを取り付けます。
HOT-2000ヘッドセット、およびBiosignals Explorerの装着と確認は、おおよそ5分程度にて完了しました。

(Biosignals Explorerの皮膚電位電極パッドの装着例)

 

またHOT-2000、Biosignals ExplorerともにBluetoothにより無線接続されるため、ウェアラブルな状態での計測が可能です。

(Biosignals Explorer本体裏側のクリップにて、ポケットに固定した例。)

 

計測シーン

(スマートフォンにてテトリスを実施中)

 

(計測用のスマートフォンに脳活動と皮膚電位を同時に取得・表示。) (BLUETOOTH接続にて参加者から距離を置いて計測が可能。)

 

 

計測結果

■脳活動
「テトリス」特有の落ちてくるブロックの形状を理解し移動させる動作は、特に難易度が上昇する終盤では上昇下降のパターンが多くみられていたと考えられます。
■皮膚電位
課題中徐々に皮膚電位が低下し、後半からは上昇傾向に変化しました。参加者のフィードバックから、終盤には難易度が上昇したことが考えられます。

参加者フィードバック

・最初は難易度が低く焦らずに落ち着いてできましたが、後半は少し難易度が上がってきたので、焦るというほどではありませんでしたが集中して行うことができました。
・特に装着していることのストレスを多く感じることはありませんでした。

 

まとめ

参加者には装着時のセットアップ時間も短く抑え、またワイヤレス接続により計測時の負荷を低減した形で、脳活動と皮膚電位の同時計測を行うことができました。

時代は「モノ」から「コト」、「コト」から「ヒト」と、ヒトをより良く知るニーズは年々高まってきております。HOT-2000-BIOSIGNALSは、複雑なセットアップの必要がなく容易に複数の生体指標計測ができること、またワイヤレスで日常的な環境下での計測ができることで、さまざまな研究に寄与できると考えています。

■株式会社NeUについて

会社名 : 株式会社NeU(ニュー)
設立  : 東北大学の認知脳科学の知見と、日立ハイテクの携帯型脳計測技術を軸に2017年8月に設立
所在地 : 東京都千代田区神田司町2-2 新倉ビル
代表者 : 代表取締役 長谷川 清
資本金 : 3億5,900万円(資本剰余金含む)
事業内容: 脳科学の産業応用事業
URL  : https://neu-brains.co.jp/

■本件に関するお問い合わせ

株式会社NeU
E-mail info@neu-brains.com

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