【HOT-2000】 簡易解析アプリケーション『tomato』for Preprocessを提供開始

計測結果データ解析に必要な体動等ノイズ成分の除去や区間化、ベースライン補正などの前処理作業を簡便化

国立大学法人東北大学と株式会社日立ハイテクのジョイントベンチャーである株式会社NeU（本社：東京都千代田区、代表取締役：長谷川清、以下、NeU）は、前額部の脳活動を計測する携帯型脳活動計測装置「HOT-2000」の簡易解析アプリケーション『tomato(total-Hb measurement＆analysis tool)〔型式：HOT-ANALYSIS〕』を開発し、研究者向に2023年9月より提供開始いたします。

脳活動計測を行った場合にそのデータ解析には、心拍成分の除去、ベースライン補正、体動等ノイズ成分のフィルタリングなどの処理のために、専門知識の習得やMATLABなどの解析専用ソフトが必要となりますが、今回NeUでは、解析専用ソフトをお持ちでない研究者の方や、脳機能計測をはじめて行う研究者の方々にも簡便に解析を開始できるよう、統計解析を行う前までの解析処理を簡単に行うことを実現いたしました。
具体的には、計測データの読込み、時系列グラフの表示、区間化(Blocking)、ベースライン補正（Baseline Correction）、体動等ノイズ成分の除去、CSVでの出力まで、データ統計解析の前処理（Pre-Process）に必要な作業を簡便に実施することができます。

本アプリケーションをお使いいただくことで、計測から解析までのプロセスをスピーディーに進めることができます。

一般的な実験の流れ（例）

■HOT-ANALYSISの主な機能

1)計測結果データ（CSVファイル）の読み込み
＜対応データファイル＞
・HOT-Measure
・HOT-MEASURE-PC
・NeU-VR1.0

2)計測結果データのグラフ表示（脳血流変化とMark）
HbT change subtracted(L/R)、HbT Change SD3cm(L/R)、HbT change SD1cm(L/R)、Mark(EVENT/BLOCK)を表示します。

計測結果データ(全体)とMarkの表示

3)データのノイズ成分の除去、心拍成分の除去（Noise reduction, Heartbeat component removal）
・Median filter（メディアンフィルター）
・Bandpass filter（バンドパスフィルター）
・Moving average（移動平均）

0)Noise reductionイメージ

4) Blocking(区間化)
全体の時系列データから解析したい区間データを取り出す処理をします。

Blocking(区間化)イメージ修正版

5)Baseline Correction（ベースライン補正）と0点補正（Set Zero level）

Baseline Correction（ベースライン補正）と0点補正（Set Zero level）イメージ

■価格について
価格・詳細な仕様・納期につきましては、お問い合わせ頂いてから個別に回答とさせていただきます。
なお、『tomato』は研究者の利用を想定しており、HOT-2000の１ユーザーにつき１アプリケーションの使用となります。また本アプリケーションを事業目的でお使いいただく際には、別途、当社での審査が必要となります。

HOT-2000について

「HOT-2000」は脳機能計測技術NIRS（Near Infrared Spectroscopy）を活用した、研究市場向けの携帯型脳活動計測装置です。簡単装着でリアルタイムに脳血流量計測を開始でき、重量が約129グラムと軽量でさまざまな計測シーンに対応します。

HOT-2000の詳細は以下URLにてご覧いただけます。
https://neu-brains.co.jp/solution/nirs/hot-2000/

HOT-2000

下記よりお問い合わせください。

■株式会社NeUについて

会社名　： 株式会社NeU(ニュー)
設立　　： 東北大学の認知脳科学の知見と、日立ハイテクの携帯型脳計測技術を軸に2017年8月に設立
所在地　： 東京都千代田区神田司町2-2 新倉ビル 5階
代表者　： 代表取締役　長谷川 清
資本金　： 1億円
事業内容： 脳科学の産業応用事業
URL　　： https://neu-brains.co.jp/